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2008年06月07日

地球温暖化っていうけれど

このところ地球温暖化反対が問題となっています。
でも、なんかブームにあおられているような所もあるのでは?
と言うことで、こんな本を読んでみました。

「恐竜はなぜ鳥に進化したのか」
地球温暖化っていうけれど



タイトルは鳥が恐竜から進化したきっかけが、その時代の酸素濃度が低かったことから気嚢システムを発達させたことが原因である所からつけられていますが、原題は「Out of Thin Air」つまり「薄い酸素からの脱出」とでもいうのでしょうか。

我々は酸素濃度が当たり前のように一定であると思っていますが、生命の歴史6億年の間に酸素濃度は一定ではなかった。
最大30%オーバーから最低12,3%まで変化してきたのであり、酸素濃度の低下と生物の大量絶滅は大きな因果関係があり、酸素濃度が低い時代に生物は大きな体制の進化を強いられるが故に、高度な異質性を出現させる。

例えばカンブリア紀の爆発はその当時の酸素濃度が13%ぐらいと低く、二酸化酸素濃度は現代の20倍ぐらい高かったそうです。つまり、生物にとってきわめて厳しい環境であった訳です。
この逆境が酸素を効率よく取り込めるいろんなボディプラン(体制)の試行錯誤があったのです。

逆に酸素濃度が高い時代、例えば石炭紀からペルム紀には30%を超える濃度になっています。現代の1.5倍ですよ!!
高濃度の酸素は生物の多様性と巨大化を促進する。この本の作者ピーターウォードはこんな仮説を提言しています。
なにせ、この時代のトンボ、メガニューラは80センチを超えていたし、サソリに至っては1mもあったのです!

酸素濃度と二酸化酸素濃度の変動曲線はこんな具合だったみたいです。
地球温暖化っていうけれど



これを見ると現代の二酸化酸素濃度がめちゃ低いことが分かりますね。
では、酸素や二酸化炭素の濃度は何が原因で変動するのか?

人間の活動なんかではないことは明かです。
人間がいないときから変動しているんですから。
それは大陸の移動なんです。

大陸が移動、合体することにより岩石に取り込まれる酸素や二酸化酸素の量が変動することで地球全体の濃度が変動する。

人間の身勝手な活動で二酸化炭素が増えることはわかりますが、そんなの微々たる物です。
もっと長期的な視点に立って考えましょう。

後2億年もすれば世界の大陸はまた一つになります。
その時の酸素濃度は? 二酸化炭素濃度は?

考えただけもワクワクしますね。


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Posted by はげまさ at 14:52│Comments(0)
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